長く使うワークチェアだからこそ。BIFMA認証から見るLiberNovoの品質

長く使うワークチェアだからこそ。BIFMA認証から見るLiberNovoの品質

ワークチェアやオフィスチェアは、購入したその日だけでなく、毎日の仕事や学習で長く使うものです。座り心地を確かめるときは、クッションの柔らかさやデザインに目が向きますが、同じくらい確認したいのが、繰り返し使うことを前提にした耐久性と品質です。

では、長く使える椅子かどうかを、どのような情報から判断すればよいのでしょうか。本記事では、BIFMA規格、各部の耐久試験、素材の試験データ、購入後の保証という4つの観点を整理します。数値が何を示し、何を保証しないのかも含めて、人体工学チェアを選ぶときの判断材料を紹介します。

長く使うワークチェアだからこそ、「耐久性」も重要

長時間使う椅子では、座面や背もたれの表面だけでなく、体重を受けるフレーム、リクライニング機構、アームレスト、キャスターまで、複数の部品に繰り返し負荷がかかります。購入時に問題なく動いていても、毎日の着座や姿勢変更によって部品の状態は少しずつ変化します。

価格が高い椅子ほど必ず長持ちする、安い椅子はすべて耐久性が低い、とは限りません。判断するときは、どの部品を、どの荷重や回数で試験したのかを確認することが大切です。構造の耐久試験と、生地やクッションなど素材単体の試験は目的が異なるため、ひとつの数字だけで椅子全体の寿命を決めないようにします。

BIFMA認証を取得。第三者基準で確認された品質
BIFMAとは?

BIFMAは、米国のオフィス家具業界団体です。一般用途のオフィスチェアを対象にしたANSI/BIFMA X5.1など、安全性、安定性、強度、耐久性を確認する規格を整備しています。規格の対象や試験項目は更新されることがあるため、詳しくはBIFMAの規格概要で確認できます。

BIFMAの公開資料では、規格に沿った試験結果の確認と、認証・登録は同じ意味ではないと説明されています。そのため、認証名だけで結論を出すのではなく、対象製品と具体的な試験条件を一緒に読むことが必要です。

LiberNovoの製品情報で確認できるBIFMA表示

LiberNovo Omni Genの製品ページには、BIFMA X5.1を取得認証として掲載しています。さらにLiberNovo Omni Genでは、背もたれ、座面、アームレスト、ベース・キャスターについて、BIFMA基準で確認した耐久試験データも公開しています。LiberNovo Omni Genの製品ページで、認証表示と試験項目を分けて確認できます。

ここでいうBIFMAは、椅子が何年使えるかを一律に示す表示ではありません。規格が定める荷重や動作を、定められた条件で繰り返した結果です。使う人の体格、使用環境、手入れの方法によって実際の状態は変わるため、試験結果の意味を範囲内で受け取ることが重要です。

LiberNovoが取得したiFデザイン賞、BIFMA認証、GREENGUARD認証、レッド・ドット・デザイン賞
数万~十数万回の耐久試験で、繰り返し使用を検証

LiberNovo Omni Genの製品ページに掲載している試験データは、部品ごとに条件が設定されています。主な内容は次のとおりです。

試験箇所

画像

主な試験条件

繰り返し回数

背もたれ

約108kgの荷重を座面と約45kgの荷重を背もたれに加えるLiberNovoワークチェアのBIFMA試験(12万回)

座面に約108kg、背もたれに約45kg(445N)

120,000回

座面の衝撃

約57kgの荷重を約3.56cmの高さから座面に落下させるLiberNovoワークチェアのBIFMA試験(10万回)

約57kgの荷重を約3.56cmの高さから落下

100,000回

ベース・キャスター

約122kgの荷重で約76.2cm走行させるLiberNovoワークチェアのベース・キャスターのBIFMA試験(10万回)

約122kgの荷重、約76.2cmの走行距離

100,000回

アームレスト

約41kg(400N)の荷重をアームレストに加えるLiberNovoワークチェアのBIFMA試験(6万回)

約41kg(400N)の荷重

60,000回

表中に示された荷重数値は、そのまま耐荷重を意味するものではありません。同様に、10万回という試験回数を10年間使用できると言い換えることも不可能です。このデータはあくまで、試験機によって再現された特定の条件下で、繰り返しの負荷に耐えうるかを検証した結果を示しています。

部位や部品ごとに細かく試験項目が分かれているため、耐久性を抽象的なイメージではなく、構造的な単位ごとに正確に把握するための指標として活用できます。

人体工学チェアだからこそ、可動部の耐久性にも注目

人体工学チェアには、背もたれの連動、リクライニング、アームレストの多軸調整、座面やランバーサポートの機構など、固定式の椅子にはない可動部が使われます。
LiberNovo Omniの座面機構を工場で検査する様子
調整できる箇所が増えるほど、確認したいのは機能の数だけではありません。動作を繰り返したときに、接合部や支点、ベース、キャスターがどのような試験を受けているかも見ておきたい部分です。

LiberNovo Omniの座面に荷重を加えて耐久性を検査する様子

電動機構を備えるモデルでは、フレームと電装部品の保証期間が分けられているかも確認材料になります。フレームの耐久性と、モーターや配線などの電子部品のサポート期間は同じとは限りません。購入前に仕様表と保証条件を並べて読むことで、長期使用時に確認すべき範囲が明確になります。

LiberNovoでは、モデルごとに構造や機能が異なるため、シリーズ名だけで数値をまとめていません。たとえば、電動機構を搭載するモデルの試験データと、手動モデルの仕様は、対象となる部品を分けて確認しています。

作業員がLiberNovo Omniのリクライニングや調整機構を確認する様子

身体に触れる素材にも、耐久性へのこだわり

構造が丈夫でも、身体に触れる生地やクッションが使用環境に合わなければ、長く使ううえで気になることがあります。生地については、摩耗、毛玉、摩擦による色移り、光による変化など、異なる試験結果を確認します。

LiberNovo Omni Proには、Gabriel Atlantic生地を採用しています。日本向けのOmni Pro製品ページに掲載している素材データは次のとおりです。

素材試験

掲載データ

何を確認する試験か

耐摩耗

100,000~120,000回以上

繰り返し擦ったときの摩耗への耐性

ピリング

グレード4~5

表面に毛玉ができる程度

摩擦堅牢度

グレード4~5

摩擦による色の変化

耐光性

グレード4~7

光を受けたときの色の変化

耐摩耗の回数は、生地を一定条件で擦った回数です。椅子を何年使えるかを保証する年数ではありません。GabrielのAtlantic生地の仕様ページでも、試験結果は製品寿命そのものを示す指標ではなく、使用条件など複数の要素が外観や耐久性に影響すると案内しています。

素材データを見るときは、数値の大きさだけでなく、試験方法と評価尺度を確認します。生地の耐摩耗、フォームのへたり、フレームの強度は、それぞれ別の情報です。ワークチェア全体の品質を判断するには、これらを組み合わせて考える必要があります。

設計・製造・最終品質確認まで、品質を支える工程

LiberNovoでは、設計・開発、製造、そして最終品質確認にいたるすべての工程において、各部品がその役割を適切に果たすかを入念に検証しています。荷重がかかるフレーム構造、背もたれの引張強度、キャスターの走行性や安定性など、実際の使用環境で負荷が生じる箇所を工程ごとに段階を踏んで確認していくアプローチをとっています。

BIFMAの耐久試験は、完成品を共通の条件で評価するための重要な基準です。一方で、設計段階の検証や製造時の寸法・組み付け確認、出荷前の外観確認も、品質を安定させるために欠かせません。ひとつの認証名だけに頼らず、試験、工程、サポートをつなげて見ることが、長く使う椅子選びにつながります。

LiberNovoワークチェアに圧力を加えて強度を確認する耐久試

品質への取り組みは、購入後の保証にも表れる

耐久試験のデータは購入前の判断材料に過ぎず、長期使用においては購入後に部品相談やサポートを受けられる体制があるかも非常に重要です。LiberNovoでは2026年8月14日より、全チェア製品の保証期間をフレーム6年・電子部品2年に定めています。このフレーム保証の延長は、公式ストアや実店舗での購入分だけでなく、MakuakeやKickstarterなどのクラウドファンディング経由での購入製品や既存購入者にも自動適用され、事前の追加登録も不要です。具体的な対象範囲は保証期間変更のお知らせにてご確認いただけます。

保証制度は製品寿命そのものを約束するものではなく、あらかじめ定められた対象部位や諸条件に基づき修理・交換対応を行う仕組みです。保証・返品・交換ポリシーでは、フレームと電子部品それぞれの保証範囲を明確に規定しています。さらに、個別パーツの取り扱い状況を把握できる交換パーツの一覧も公開しており、長期利用を見据えたパーツ供給の体制まで事前にチェックが可能です。

単に保証期間の長さだけで判断するのではなく、「どの部位が何年間対象となるか」「通常使用における取り扱いの基準」「部品の交換手段が確保されているか」といった点を多角的に確かめることが大切です。耐久試験と保証制度は役割こそ異なりますが、いずれも購入後の利用イメージや見通しを立てるための不可欠な情報となります。

毎日使うものだからこそ、品質を数字と基準で確認する

オフィスチェアの品質を適正に比較・評価するためには、広告的なイメージに偏らず、以下の順序で情報を整理することが推奨されます。

  1. 対象モデルごとの適用規格を明確にする:同一シリーズであっても、構造や対象体格の違いにより、適用される規格や耐荷重の基準値が異なります。

  2. 試験の具体的な負荷条件とサイクル数を見極める:試験時の荷重、落下高、移動距離、試験回数を精査し、これら試験条件の数値を製品の耐荷重や想定耐用年数と直接同等視しないよう注意します。

  3. 素材の評価項目を個別に読み解く:耐摩耗性、ピリング(毛玉)、摩擦堅牢度、耐光性などの試験は、それぞれ異なる評価軸に基づいています。

  4. 保証範囲とサポート体制の詳細を確認する:フレーム構造体、電気・電子部品、摩耗しやすい消耗部品などで保証規定が個別に設定されているか精査します。

  5. 使用者の体格および設置環境との適合性を検証する:どれほど優れた耐久試験結果を示していても、座面高や座面奥行きなどの寸法が身体に合わなければ、長尺の快適な使用環境を構築することは困難です。

モデル固有の数値を混同しないことも重要です。現行モデルの仕様は次のように分かれています。

モデル

推奨身長

耐荷重・規格の表示

Omni Pro/Omni Gen/Omni SE

153~186cm

BIFMA 136kg/EN1335 110kg

Maxis Airflow

178~200cm

BIFMA X5.11規格・181kg耐荷重

これらの数値は共通の指標で平均化できるものではなく、製品の耐荷重表記と各部位の耐久試験における荷重データもそれぞれ異なる意味を持ちます。まずはご自身の体格に合ったモデルのスペック表を確かめ、試験条件と保証規定を突き合わせて確認しましょう。

品質を数字で確認することは、座り心地を数値だけで決めることではありません。毎日の使い方や体格、調整のしやすさと合わせて、公開されている根拠から自分に必要な条件を絞り込むための方法です。

LiberNovoの品質情報を確認する

認証表示、各部の耐久試験、Gabriel Atlanticの素材データ、保証期間をまとめて確認したいときは、LiberNovo Omni Proの機能と仕様を見るから製品情報を確認できます。

まとめ:見た目や価格ではなく、試験と保証の根拠で選ぶ

長く使うワークチェアを選ぶときは、価格や見た目だけでなく、BIFMAなどの規格、部品ごとの耐久試験、素材試験の方法、保証と部品サポートを確認することが大切です。耐久試験の回数は使用年数の保証ではなく、素材の評価値も椅子全体の寿命を直接示すものではありません。

LiberNovoでは、モデルごとの仕様を分けて表示し、認証表示と試験データ、購入後の保証をそれぞれ確認できるようにしています。自分の体格や使い方に合う条件を整理したうえで、LiberNovoの製品仕様と保証内容を確認することから始めてみてください。